e.max セラミックスクラウン プレスタイプ

日本でも、「虫歯は、自分の歯と同じ色で治したい」という要望が増えてきました。アメリカでセラミックを学び、日本のメタルフリー学会認定医として、患者さんに質の良い治療を行えるよう、技術の研鑽を続けています。

コンピュータによる歯の設計 / wikipedia より
https://de.wikipedia.org/wiki/Datei:Cerec_59.jpg ウィキペディアより引用

最近では、白いかぶせ物(セラミックス・ジルコニア・ハイブリッドセラミックスクラウン)を、機械で作れるようになってきたことをご存じでしょうか?

歯型をコンピュータに取り込んで、機械が削り出して、白いかぶせ物を作ってしまいます。人件費がほとんどかからないため、患者さんにとっては、安価で治療を受けられるというメリットがあります。

同じ品質で、治療費の負担を抑えられるなら、それがベストです。

しかし、その一方で、私は、いまだに人の手を借りて作ることに、こだわっています。

なぜか?

e.max セラミックスクラウン プレスタイプジルコニアクラウン

この2つのかぶせ物は、どちらが人の手で作られた物、どちらが機械で削り出された物か、わかりますか?

私には、ほとんど分かりません…。

ところが、下から見た場合はどうでしょうか?

e.max セラミッククラウン プレスタイプ マージンの適合2 e.max セラミッククラウン プレスタイプ マージンの適合1

この2つは、人の手によって作られた、e.max セラミッククラウン プレスタイプ。

ジルコニアクラウン 削り出し マージンの適合1 ジルコニアクラウン 削り出し マージンの適合2

この2つは、機械によって削り出された、ジルコニア セラミッククラウン。

機械で作った物は、歯の模型とかぶせ物の境界線が、わずかに開いているのが見えます。そう、歯科医師にどれほど優れた技術があったとしても、機械のせいで、治療精度が落ちてしまっています。

かぶせ物は、ぴったりと入る方が虫歯が再発しにくく、長持ちする傾向があります。ですから、当院では、機械の精度が人間を上回るまでは、技術ある職人が丁寧に作った、かぶせ物、つめ物を、最もグレードの高い治療法として行っています。

ただし、機械製作の治療を悲観する必要はありません!

機械の精度は日々進歩しており、同じ機械でもバージョンアップなどで精度が上がってきています。何より、治療後のメインテナンスを行わなければ、治療の精度に関わらず虫歯再発のリスクが高くなってしまいます。

歯ブラシ技術を向上させ、磨き残しを減らし、食生活を安定させ、定期的なメインテナンスを受け続けること。これが、最も大切な、虫歯再発のリスクを抑える方法です。

技術・知識のある歯科衛生士が在籍している医院で、正しくメインテナンスを受けること。これが、精度を求めるより何よりも大切です。

今回は、セラミッククラウンの作り方による精度の違いと、メインテナンスの大切さについて記しました。ご不明な点は、遠慮なくご質問下さい。