目次
治療で大切にしていること
当院では、治療を行う前に現在の状態を把握し、長く安定した状態を保つために必要な順序で検査と処置を進めています。処置内容を検討する過程では、機能性と長期にわたる安定性を治療に着手しないことが良い選択肢となる場合もあります。
歯磨きや生活習慣の改善、歯石取り、虫歯・歯周病の治療、歯の修復、根の治療、インプラントなど、多岐にわたる処置は独立したものではなく、お口全体の状態や将来の見通しと深く関わっています。
このページでは当院で行っている治療の概要を説明します。
術前のケア

歯の治療を始める前には、お口の環境を整えることが大切です。
歯を失う二大原因である歯周病・虫歯は、お口の中の状態を整えることで、進行を抑えたり、ほぼ止めることもできます。そのうえで治療に取り組むことが、長期的に見てもより良い結果につながります。
〈術前に行うケア〉
- 歯ぐきの状態の確認
- 必要に応じた歯周病の初期治療(歯石取りなど)
- ブラッシングや生活習慣の確認
歯ぐきの状態を整え、プラークや歯石のない環境で治療を行うことは、適合性や長持ちに大きな影響を与えます。
詳しくはこちらをご覧下さい
→ 術前ケアとメンテナンスについて
虫歯治療

虫歯治療の第一歩は、歯磨きや生活習慣を整え、虫歯が新たにできたり進行したりしない環境をつくることです。例えば、水漏れが起きた時、濡れた部分を拭くだけでは解決しません。まず原因を見つけて水漏れを止めてから、濡れたところを拭きます。当院の虫歯治療の考え方も同じで、虫歯の原因やリスクをできるだけ取り除いた上で治します。
実際の虫歯治療では、細菌感染した部分を確実に取り除くことが必要であり、これが再発予防につながります。自費診療では原則としてラバーダムを使用し、唾液の混入を防ぎながら、健康な歯質は残し、細菌感染した部分だけを慎重に取り除きます。虫歯が大きく、神経に近い場合には、神経をできるだけ残すための処置を先に行い、少し時間をかけて神経を残せるかどうかの診断を行うこともあります。
細菌感染した部分を取り除いた後は、歯の形や機能を回復するために修復処置を行います。虫歯治療は、修復まで含めて一つの流れとして行います。
詳しくはこちらをご覧下さい。
→ 虫歯と修復治療について(診断からメンテナンスまで)
修復治療

虫歯治療後や根管治療後の歯は、そのままでは歯に穴があいた状態であり、強度が不足するため、適切な修復が必要になります。当院では、長期的な安定を重視し、ゴールドを用いた修復や、セミックスを使用した修復を取り入れています。これらは適合性が高く、長く安定した状態を保ちやすい材料です。
ゴールド修復においては、タッカーテクニックと呼ばれる考え方に基づいて精度の高い治療を提供します。修復物の適合性を高めるために体系化された手法であり、この考え方を学ぶことで、コンポジットレジンやセラミックスといった他の材料においても、適合性の高い修復を行うことができます。
→ The Academy of R.V. Tucker Gold Study Club (米国)
→ R.V. Tucker 金修復学会 (日本)
小さな範囲の修復で選択可能な場合には、コンポジットレジンやゴールドフォイル(金箔)による修復を行うこともあります。
一連の治療ではありますが、修復治療は、虫歯治療とは別のステップであり、お口全体のバランスと虫歯の進行速度、虫歯の大きさやかみ合わせのチカラ、さらには患者さんの希望などを多角的に考えながら進めていきます。
詳しくはこちらをご覧下さい。
→ 虫歯と修復治療について(診断からメンテナンスまで)
根管治療

虫歯が深く神経にまで及んでいる場合や、ヒビや過剰な負担などが原因で神経が正常に機能していない場合には、根管治療が必要になることがあります。また、過去に根管治療を行っていても、再感染が認められれば、再度治療が必要となることがあります。
根管治療は、神経内部に及ぶ細菌感染した部分を丁寧に取り除き、清潔にすることで、歯の寿命を伸ばす治療です。必要に応じてラバーダム、マイクロスコープを使用し、視野を確保しながら慎重に進めていきます。
治療の回数や期間は、状態によって異なります。
詳しくはこちらをご覧下さい。
→ 根管治療について
歯周病治療
歯周病は慢性的に(気づかないうちにゆっくり)進行する病気であり、治療と予防を分けて考えることが難しい病気です。まずは、歯周病の検査を行って現状を把握し、それに対応した初期治療(基本治療)をしっかりと行います。
状態によっては歯周外科治療が必要となる場合もあります。継続したメインテナンスによって進行を抑え続けることが、結果としての治療につながります。お口全体の状態に合わせて、治療とケアを連続したものとして進めていきます。
詳しくはこちらをご覧下さい
→ 歯周病治療について
インプラント・ブリッジ・義歯(入れ歯)

歯を失った場合の選択肢のひとつとして、インプラント治療をご提案することがあります。
その他の選択肢として、ブリッジや義歯(入れ歯)による回復方法もあります。
お口全体の状態や将来の見通しを踏まえ、それぞれの特徴をお伝えしたうえで、最適な選択肢を一緒に選びます。
詳しくはこちらをご覧下さい。
→歯を失った場合の考え方について
メインテナンス

現状積極的な治療が必要ない場合や、治療が終わった後には、状態を維持するためのメインテナンスが大切です。
- 歯科医師との連携による全身を含めたお口の状態の確認
- 必要に応じたクリーニング
- その他、状況の把握
日々の生活の中で無理なく続けられる方法を一緒に考えながら、病気の進行や重症化を抑え、長く安定した状態を保てるようサポートいたします。
また、ご希望に応じて、診療所で行うオフィスホワイトニング、ご家庭で行うホームホワイトニングにも対応します。
詳しくはこちらをご覧下さい
→ 術前ケアとメンテナンスについて
保険外の治療費用について
治療にかかる費用は、保険診療では全国一律で国が定めており、それに従います。自費診療では、各医院が材料や治療法に応じて定めます。
ここでは、当院で日常的に行っている代表的な自費診療の費用を掲示しています。実際に治療を行う際には、料金表に基づいて事前にお見積もりを作成しますが、状況により処置が追加になったり不要になったりする場合もありますので、下の表は参考程度に留めてください。
| 科目 | 処置内容 | 費用 | 備考 |
|---|---|---|---|
| 歯の修復 | コンポジットレジン | 41,800円 ~64,900円 | 詰めものの大きさ、難易度による |
| ゴールドフォイル | 88,000円 | 小さな虫歯のみ | |
| ゴールドインレー ・クラウン | 130,000円 ~140,000円 | +ゴールド材料費 | |
| セラミックス (技工士製作) | 145,000円 ~198,000円 | 前歯、奥歯など歯の部位による | |
| セラミックス (デジタル製作) | 88,000円 ~96,800円 | ||
| 神経を残すための処置 | 28,000円 ~49,500円 | ||
| 支台築造 | 20,900円 ~27,500円 | ゴールドの場合は +材料費 | |
| 根管治療 | 根管治療診断料 | 13,200円 | 歯を残せるかの確認 |
| ポスト&コア除去 | 11,000円 | 大きな土台を取り除く場合 | |
| 根管治療 | 55,000円 ~88,000円 | 歯の種類による | |
| 再根管治療 | 66,000円 ~110,000円 | 再治療の場合 | |
| インプラント | インプラント埋入手術 | 264,000円 | |
| インプラント2次手術 | 13,200円 | ||
| インプラントクラウン | 231,000円 | ||
| 医療相談 | セカンドオピニオン | 11,000円 | 30分ごと |
| 予防処置 | パウダーメンテナンス | 11,000円 | 着色除去も含む |
| ホワイトニング | 歯のホワイトニング | 33,000円 ~55,000円 | 方法・回数による |
治療に伴うリスクについて
どのような治療にも、一定のリスクや限界があります。必要な情報をわかりやすくお伝えするため、代表的な項目を記載しています。
■ 術前のケア(歯周基本治療)に伴うリスク
・歯ぐきの状態によっては、ブラッシングや歯石除去の際に出血することがあります。
・腫れていた歯ぐきが引き締まる過程で、歯ぐきの位置が下がることがあります。
・歯石除去後にしみる症状が残ることがあります。
■ 虫歯の治療に伴うリスク
・虫歯の進行状況や個々の免疫力などによっては、最善を尽くしても後日神経の治療が必要になる場合があります。
・治療後に一時的にしみることがあります。
■ 修復治療(詰め物・被せ物)に伴うリスク
・適合性を重視して進めていますが、短期・長期的に調整、再治療が必要になることがあります。
・材料の特性により、経年的な摩耗や変色が生じることがあります。
・噛む力や生活習慣によっては、修復物が外れたり割れたりする場合があります。
■ 根管治療に伴うリスク
・虫歯の再発や歯根破折などによって、治療後に再感染が起こると、再治療が必要になる場合があります。
・根の形態や感染の程度によって、痛みや噛んだときの違和感が残るなど、完全に治癒しない場合があります。
■ 歯周病治療に伴うリスク
・腫れていた歯ぐきが引き締まる過程で、歯ぐきの位置が下がることがあります。
・治療後にしみる症状が残ることがあります。
・歯周病の進行状況によっては、歯の動揺が強く感じられる場合があります。
・歯周病は慢性的に進行する病気であり、治療後も継続的なメインテナンスが必要です。
■ インプラント治療に伴うリスク
・外科処置が必要となるため、腫れや痛みが出ることがあります。
・清掃状態や噛む力の影響を受け、長期的な安定性が変わることがあります。
・全身状態や骨の量によっては、治療が適さない場合があります。
■ メインテナンスに伴うリスク
・虫歯・歯周病のリスク評価により、短い間隔でのメインテナンスが必要となる場合があります。
・歯石除去後にしみる症状が出ることがあります。
■ 歯科麻酔に伴うリスク
・麻酔後、その部位の痛み、腫れ、傷が残ることがあります。
・まれに、麻酔薬に対するアレルギー反応が起こる場合があります。
・全身状態によっては、使用できる麻酔の種類、量が限られることがあります。
■ ラテックス(ゴム)アレルギーについて
・当院では、ラバーダムや診療用手袋にラテックスを使用しています。
・ラテックスアレルギーをお持ちの方は、事前にお知らせいただくことで、代替材料に変更いたします。
初めて受診される方は、こちらをご覧ください。
