古い歯医者の看板日本の保険医療は、「フリーアクセス」という考え方に基づいて、患者さんが好きな医師を自分で選んで、どの診療所・どの病院でも全国共通の同じレベルの治療を受けられることが特徴でしたが、少し変わりつつあるようです。

例えば、施設基準という仕組み。

今までは、保険医であれば、保険診療メニューに従って、全ての保険治療を行うことができました。しかし、今では、施設基準を満たした診療所のみが行える保険診療メニューが増えています。

かかりつけ歯科医院機能強化型診療所

当院は、2017年現在、東京でまだ6%しかない、この施設基準をクリアしました。

これによって、初期の虫歯を削ることなく経過を追えるようになりました。また、歯周病傾向の方は、保険内で毎月のメインテナンスが行えるようになりました。患者さん、歯科医院の両方に素晴らしい仕組みだと思います。

かかりつけ歯科医院機能強化型診療所だけが行える保険診療

1.エナメル質初期う蝕管理加算

表層だけの小さな虫歯は、削らない方が歯を長く残る可能性が高くなります。歯磨き指導や、歯面を磨くことで、虫歯の進行を遅くすることができるからです。その指導、処置への保険算定です。

今までの保険診療では、歯を削ることだけが歯科医院の収入となりましたが、当院は、経営のために歯を削る必要はありません。

2.歯周病の安定期治療 (SPT)

歯周病は、病状によっては、毎月メインテナンスをした方が歯を長く残せる可能性を高くすることができます。しかし、保険診療にはそのメニューがなかったので、自費診療で行うしかありませんでした。

厚生労働省指定のかかりつけ歯科診療所は、毎月のメインテナンスを保険で行うことができます。