タッカー金修復学会究極の虫歯治療を追求するタッカーアカデミー。今年の年次総会はアメリカ ワシントン州 シアトルで開催されました。学会発足40周年、年次総会開始30周年という記念すべき年にゆえ、タッカー先生の地元シアトルでの開催となりました。

今回のレクチャーで、最も印象に残ったのは、
Dr. Frank Spearの
「management vs cure」(管理か、治療か)という考え方。

当院にいらしている患者さんには、度々説明していますが、虫歯治療は、一生持つことはほとんどありません。

治療を完了した瞬間から、再治療に向けたカウントダウンが始まります。つまり健康を維持することを考えれば、治療に着手するのは遅ければ遅い方が良いということ。しかし、治療を遅くすれば、虫歯の進行との戦いが生まれます。

虫歯を管理するチカラ、虫歯の進行を見抜くチカラが歯科医師には求められている。

人類の平均寿命はどんどん延びています。例えば、60歳という年齢。一昔前は、かなり高齢だと感じたかも知れません。しかし、現代では平均寿命までは25年もあります。何より、まだまだ元気方が多いです。

そこで、耐用年数が5年の治療法を選んだ場合、

60歳で虫歯の治療をしたら、平均寿命までは4回以上のやり直しが必用になります。

例えば、30歳だったらどうでしょう。平均寿命まで50年以上。耐用年数が5年だったら、何回の再治療が必要でしょう?それほどの再治療に歯は耐えられるでしょうか?

タッカー先生の開発した、金を使った虫歯治療は、40年経過後も94.1%が問題なく使えている、というデータを残しています。

それが、私が、タッカー先生の治療法を学び続ける理由です。

院長
清水 雄一郎