歯科医療は日進月歩で進化し続けています。
その進化によって、歯を削る量を少なくできたり、本当の魔法のように歯を回復することができたり。歯科医師は患者さんに対して、新しい治療法を提案できるようになり、また、患者さんは体に優しい治療を受けることが出来るようになってきました。
私は、アメリカや海外の学会に参加し続けることで、そのような新しい治療法を学び、身につけてきています。ひとりひとり違う病状に対して、できるだけ最良の解決策を提案したいと思っています。
ところで、新しい治療は古い治療よりも優れているのでしょうか?それは、どのようにして知れば良いのでしょうか?
「新しいから良い」と盲目的に信じるのは、歯科の世界では間違いです。なぜなら、その治療の先には、患者さんの人生があるからです。
削らずに治せると登場した材料が2年で壊れてしまったり、神経を残せると登場した材料を入れたら、逆に歯が痛くなってしまったり。
そのようなことが起こらないように、新しい治療が古い治療よりも優れているかどうかを検証するのは、歯科学会の大切な役割だと考えています。その検証には、時間もお金もかかります。
材料メーカーは、「今までより簡単に」「医院の売り上げアップ」「安く、コスト削減」「より儲かる」など、様々な魅力的な宣伝文句を並べ、歯科医院に新しい材料を売り込んできます。
しかし、もし、その「新しい」材料が、今までの治療法より劣っていた場合、
材料メーカーは、すでに材料を売ってしまっているから、痛手は全くありません。
歯医者は、新しいから良いと思ったのにうまくいかなかった、と謝るかも知れません。
いちばん嫌な思いをするのは、患者さんです。
人間の体は機械ではありませんから、治療に対して、体がどのような反応をするかを、100%確実に予測することは不可能です。そういう理由から、歯科医師が100%確実な治療をしたとしても、100%成功とはなりません。しかし、できる限りそれに近づけるように、100%の成功に少しでも近づけるように、努力する必要があります。
当院では、業者の甘い言葉にダマされて、新しい治療法を採用することは一切ありません。学術的な研究結果を良く調べ、今までの治療よりも確実性の高い治療が登場した場合のみ、新しい治療を選ぶように心がけています。
全ての患者さんに、「ここに来て良かった」と言ってもらえるように、日々努力、改善しています。新しい材料や、治療法に関する知識も多く持っておりますので、ご相談だけでも遠慮なく。ご自身の健康のために、歯科医院を上手に利用して下さい。