ご存じの通り、コロナウイルスは、咳・くしゃみなど、唾液の飛沫で感染が広がります。
当院は、全て個室診療室、標準予防策も徹底し、各部屋に換気扇がついていますから、恐らくコロナウイルスに感染した患者さんが来院しても、隣の部屋で治療中の別の患者さんに水平感染するリスクは、極めて低いと考えています。
しかしながら、もし、スタッフに症状のない感染があれば、治療中の患者さんへの感染につながるかも知れません。また、治療器具によって発生する飛沫を浴びている、担当ドクター、歯科衛生士への感染リスクはとても高いものです。これは、院長として、本気で対策を考えなくてはなりません。
新型コロナウイルス感染による死亡率は、感染者の2.3%と言われています。健康な方ならば死亡に至る可能性は低いかもしれません。しかし、通院中の患者さん、スタッフが感染して重症化したり、後遺症が残ったり、もしも亡くなってしまったら…。
そのようなことがあれば、自分の性格を考えると、知識がありながら行動しなかったことを一生後悔しながら過ごすことになるでしょう。
開業以来、患者さんには危険サイドに立ってリスクをお伝えし、治療や予防を成功させてきました。その考えを、コロナウイルスにも当てはめる時期が来たと考えています。
歯科医師会からは、標準予防策の徹底と、もし院長・スタッフに感染が起きたら2週間の閉院をするよう指示が来ています。しかし、全てを現場の判断に任せるだけの指示は、私は甘いと考えています。4月11日追記:歯科医師会より、急を要さない治療の延期を検討するよう連絡が来ました。良かったです。
アメリカ歯科医師会は、日常生活に支障がある痛み・腫れの応急処置のみ、高性能マスク・フェイスシールド・グローブ・使い捨てガウンを適切に取り扱える環境があれば、診療しても良いだろう。もし、防御環境が整えられない場合は、医院を閉めた方が良い、とガイドラインを発表しています。(4月7日現在)
https://www.ada.org/en/member-center/coronavirus-resource-toolkit-for-ada-members
当院は、危険サイドに立つ、アメリカ歯科医師会の基準を参考に、日本でできる限りの診療をする予定です。
前置きが長くなりましたが、
緊急事態宣言の解除予定、5月6日(水)まで下の通り診療体制を変更いたします。
*感染の状況、政府の追加発表によって延長する可能性があります。
4月8日(水)以降、当院から電話連絡をいたします。
変更をお願いする人数が多いため、2回線を使い連絡します。
普段と違う番号から発信する可能性がございます。
もし、予約の変更を自発的にご希望なさる場合は、遠慮なくお電話ください。
このような状況ゆえ、ご理解、ご協力いただきますよう、よろしくお願い申し上げます。
通院中の患者さんは、
- 痛み・腫れの応急処置
- 治療後・手術後の処置
- 型どりしたつめもの、かぶせ物の装着
- その他、日常生活に支障を来す場合
飛沫の出ない、出にくい診療に限定いたします。
また、少ないスタッフで診療を行いますので、予約日時の変更をお願いする場合がございます。
数ヶ月そのままでも歯の寿命に影響を与えないと判断される病状、処置に関しては、5月以降へ予約の変更をお願いいたします。
メインテナンス(重症化予防処置)で通院中の患者さんは、
5月6日までの予約は、日時の変更をお願いいたします。
初診の患者さんは、
原則、初診患者さんは、コロナウイルスが収束次第受付いたします。
当院に関わる全ての人が幸せでいられるよう、心から願っています。
今回の判断につきまして、ご理解、ご協力よろしくお願いいたします。