これからの医療人として、再生医療はある程度知識として持っておかなくてはいけません。
昨年の暮れに、歯の細胞バンク認定医を取得しました。
歯の細胞バンクとは
歯の細胞バンクは、日本で最初の、大学が関与する細胞を保管する施設です。
健康な歯の神経の細胞を預かり、培養し、保管しておくことで、将来の再生医療が実用化された時に、その細胞を利用しようと言う仕組みです。
歯の神経の細胞の特徴
歯の神経は、色々な機能を持つ細胞へと分化させることができます。
- 筋肉
- 脂肪
- 骨・軟骨
- 神経!
従来は難しかった、神経の細胞へと成長させることが出来るのが、大きな特徴です。
また、従来の骨髄細胞よりも細胞分裂が活発であり、乳歯や親知らずの抜歯など、普通の歯科治療から、細胞を採ることが出来るなども特徴です。
歯の神経の細胞を使った再生医療で、治療ができるようになるかも知れない病気
- 歯の病気
- 歯周病
- 虫歯
- 神経の病気
- 脳梗塞
- 脊髄損傷
- 筋肉の病気
- 心筋梗塞
- 筋ジストロフィー
- 内臓の病気
- 肝硬変
- 糖尿病
- 角膜欠損
- 下枝虚血など
従来の再生医療(幹細胞)の問題点
iPS細胞 … 組織を取ることが難しい。培養するとガン化してしまう。
骨髄細胞 … 骨髄に刺すため全身麻酔が必要。
脂肪細胞 … 脂肪を吸引しないといけない。
臍帯血 … 血液の病気のみ。出産時のみ。
再生医療について
再生医療の問題点は、まだ人間に応用できる治療が少ないことです。理論的には可能であったり、動物実験がようやく始まったところ。実用化されるのは、まだ少し未来の話かも知れません。
もし、将来可能になるであろう再生医療のために、ご自身の細胞を保管したい方は、ご相談にのります!