院長の清水です。
2016年2月、開業してすぐは患者さんもまだ少なく、時間の余裕もあり、医院の近況について時々ホームページを更新し、情報発信をしておりました。最近では、患者さんも増えてきて診療に携わる時間が増え、院外の勉強会・学会活動もオンラインで再開、若手歯科医師の教育、たまの執筆もあり、中々ホームページまで手が回らない状況が続いております。
本日は2020年11月7日、しばらくぶりに医院の近況を報告したいと思います。
最近の予約混雑状況
勤務医の先生の成長により、初診のご予約が、平日は1ヵ月→2週間程度 土曜日は2ヵ月→3週間程度に短縮しました。
Shimizu Dental Clinicでは、開業以来維持している診療品質を確保し続けることを最優先としています。世界中の歯科医師から見られても、「良い治療しているね」と言われるレベルが、当院で維持したいクオリティです。
総合診療を行う私とメインテナンスを行う歯科衛生士、それから非常勤の矯正、口腔外科、入れ歯、小児を担当する専門の先生でチームを組んで診療を行ってきました。現在では、私以外に総合診療を行う歯科医師が4名おります。その総合診療を担当する先生達がきちんと成長し、診療技術・知識の範囲を広げています。(診療後、毎日遅くまで残って勉強しています!)
平日は1ヵ月先まで予約がいっぱい、土曜日は2ヵ月先まで予約がいっぱいという状況が、少し前まで続いておりました。「全然予約が取れない」という声を通院中の患者さんから聞くこともありました。しかし、現在は、総合的な診療を行える先生の数が増えましたので、平日は約2週間、土曜日は約1ヵ月先であれば、初診、治療の予約をお取りすることができるようになってきました。(注:担当医の予約状況によってもっと早くご案内できる場合もありますし、もっとお待たせしてしまう場合もございます。)
初診でいらした患者さんを、私以外の歯科医師が担当する機会も多くなってきましたが、開業以来保ってきた診療の品質を維持をしていくため、全ての方のレントゲン・お口の中の写真と治療計画を私が継続して確認しています。
これほど多くの方から信頼され、来院していただけるのは、この医院を開業して本当に良かったと、心から思います。歯科医師としてとても嬉しいことですし、やりがいのあることです。これからも、多くの方の期待に応えられる「良い歯科医院」であり続けられるよう、努力してまいります。
来院される経路
来院動機は、口コミが最多です。
私たち歯科診療チームをよく思ってくださり、ご家族、ご友人、お知り合いのを紹介して下さる方々に心から感謝を申し上げます。ご紹介なしでは当院は成り立ちません。
当院は口コミによる来院数が最も多く、これは開業以来変わっていません。街中を歩けば多くの歯科医院の広告を目にすると思います。しかし、当院はご紹介の患者さんで予約がいっぱいになってしまうため、地域イベントの協賛などを除き、広告を出しておりません。これは当院の自慢の1つです。
私は、社会は多様性を認めるべきだと考えていますので、100人100様、LGBTも認める、自由で色々な考え方を持つ人がいてお互いが刺激を与えあって世の中が平和に発展する。それが健全な社会だと考えています。当院には本当に色々な考え方を持つ患者さんがいらしています。患者さんとの話し合いを通して私たちも多くの刺激を受けることができますので、様々な意見の存在は大歓迎です。例え反対意見があってもお互いの価値観を認め合い、お互いが納得できる結論が出せるよう時間をかけて話し合います。
しかし、そのような話し合いの中で、相手の存在そのものを否定することは受け入れられません。「モンスター~~」という方が社会的な問題になっています。ご紹介のない患者さんの中には、当院の存在、スタッフの人格を否定する心ない発言をする方がいらっしゃいます。幸運にもご紹介患者さんが中心の当院では、そのような方は極めて少ないものですが。
もし、お知り合いの方で通院されている方がいらっしゃれば、当院の診療スタイルなどを聞いてからお越しいただければ幸いです。お互いの幸せのため、よろしくお願いします。
もちろん、ご紹介のない患者さんであっても、当院を信頼していただける限り、健康に関する前向きな話し合いができるかぎり、手を抜かず、良質な医療を提供するのは言うまでもありません。だって、この医院を開業したときは全ての方が紹介のない患者さんでしたから。
診療の効率について
保険・保険外を問わず、通院回数が最も少なくなるよう治療計画を立て診療を進めています。
当院にお越しの患者さんは、忙しい毎日の貴重な時間を割いてご自身の健康に投資しているのだと思います。それに応えるため、当院では治療の品質に加え、診療の効率も重視しています。
そのため、同日に行える治療をまとめて、通院回数が少なくなるように治療計画を立て、治療を進めます。ただし、この通院回数とは、1ヵ月~3ヵ月程度の短期の通院回数だけではありません。数十年の人生トータルで見たときの通院回数です。生涯を通して歯科医院に来る回数を減らすための治療・メインテナンス計画が大切です。
分かりやすい1例をあげるならば、歯石やプラークが着いて歯ぐきが腫れていれば、原則として虫歯治療の前にそれら問題を解決します。なぜなら、歯石やプラークが付いた状態、歯ぐきが腫れた状態で治療を行えば、精度が落ち、虫歯が再発しやすくなるから。
その状況を無視して、虫歯を詰めてしまえば「虫歯ができたけど1回で治った!」とその時は喜ぶかも知れません。しかし、お口の中が汚れた状態で治療していますので、精度も悪く、短期間で虫歯が再発・再治療が必要となる可能性が高まります。そして、人生トータルで見たときに歯科医院に通う回数も治療費用も多くかかります。何より自分の歯を失う可能性も高くなりますので、ここは当院の方針をご理解いただき、その流れに乗っていただければと思います。
長時間の治療について
保険外診療では1回の診療時間を2~4時間、必要に応じて丸1日(8時間)確保して診療しています。
当院には、飛行機や新幹線で遠方よりお越しになる患者さんもいらっしゃいます。また、ご近所の方であっても、前歯の審美治療や、奥歯の短期集中治療を希望される方もいらっしゃいます。
保険診療では、病気に対して経済的な診療を行うことができますが、国の定めた診療メニューやルールに従う必要があり、患者さんの希望に沿った治療を行えない場合があります。しかし、当院は決して保険診療を否定することはありません。実際に多くの保険診療を行っています。
しかし、保険のルールを外し、医学的根拠のみに基づいて行う保険外の診療では、全て現場の歯科医師の裁量で行うことができます。例えば、長時間診療、新しい素材を使った審美修復、歯科医師の技術を反映する精度の高い材料、上手だけど製作料が高い技工士さんなど。歯科医師に知識・技術力があれば、患者さんの体力や病状、治療内容に合わせて、数時間~丸1日を1人の方のために使うことができます。
口を開いているのは辛いので1回当たりの診療時間を短くしたいという方もいらっしゃいますし、1日休みなのでできるだけ長く治療したいと考える方もいらっしゃいます。来院の際には、お口の健康や治療の進め方に関して、みなさんの考えやご意見をお聞かせ下さい。
初診時は、現状把握のためにお口全体の検査を行いします。現状と必要に応じ治療のご説明をしますので、分からないことは遠慮なくご質問下さい。当院の判断には全て医学的な理由があります。納得ができた時点で保険か保険外かを決断し、診療をスタートしていきましょう。