こんにちは、歯科衛生士の宇部です。
『スタンダードプリコーション』という言葉をご存知ですか？
スタンダードプリコーションとは、標準感染予防策の事で、
血液や体液、分泌物、排泄物、傷のある皮膚、粘膜には感染の可能性があるとみなし
感染症の有無に関わらず、すべての患者を対象にどのような場合においても実施する基本的な感染症対策です。
この考え方を元に当院では正しい滅菌・消毒方法を選択しています。
滅菌とは、すべての微生物を死滅または除去することです。
高圧蒸気滅菌器はヨーロッパ基準でクラスB、クラスＳ、クラスNに分類されますが
当院では高圧蒸気滅菌器の中でも最も厳しいと言われる基準をクリアした クラスB滅菌器 を使用しています。
ヨーロッパではほとんどの歯科でクラスB滅菌器が標準となっていますが、
日本での普及率はたった数パーセントというのが現状です。
クラスB滅菌器は滅菌前及び乾燥時に数回の真空状態を繰り返すことで
チューブの内部や切削器具の内部まで蒸気が行き渡り
しっかり滅菌する事ができるので様々な種類、形状のものを滅菌する事が可能です。
消毒とは、病原性微生物を死滅、又は除去して感染の危険性をなくすことです。
感染リスクの高いものは消毒後の滅菌を行っています。
このような世界基準の滅菌クオリティーで、可能な限り安心安全な状態で患者さんをお迎えしたいと思っています。
