おかげさまで、Shimizu Dental Clinicは、2月1日に、開院1周年を迎えることができました。

当院の治療方針を理解して下さる患者さん、地域・商店街のみなさま、一生懸命に患者さんのことを考えているスタッフ、全てがあってのことだと、心から感謝しています。

ここにあらためて、開院当初から変わらない、医院の方針を示したいと思います。

当院では、歯科医院は、痛いから、問題があるから行くための場所とは考えていません。(それがきっかけとなって来院されるのは、問題ありませんし、きちんと対応します!)痛みを知らず、きちんと「かめる、話せる、笑える」状態を、できるだけ長く維持するために行く場所だと考えています。

このような歯科医院の使い方は、アメリカ、ヨーロッパでは、当たり前のことでありますが、日本で、そのように利用している方は、まだ少数なようです。

当院で提供する歯科医療は、治療後すぐに結果が出るものではありません。中長期にわたり、治療した歯が健全に機能して、初めて評価されるものだと考えています。

歯科は、テキトウな治療であっても、それが患者さんに伝わりにくいこと、また、そういう、安くて早くてという、歯科に患者さんが多く集まってしまうことが、日本がかかえている、1番大きな問題だと思います。

これは、そのような治療、やり方を否定するものでもありません。高度経済成長の時代にあって、国民がそのような医療を求めていたのも確かです。しかし、日本が変わらないうちに、世界は、時代は、変わってしまいました。

携帯電話がなかった時代と比べて、今の生活スタイルは大きく変わりました。時代が変わり、便利で良いモノが生みだされれば、正しく利用すればいいと思います。

このような問題の解決には、歯科医師全体のレベルを上げること、また、患者さんの知識を増やすことが1番の解決策だと考えて、歯科医師向けの講演をしたり、1人1人の患者さんに対しできる限りの説明をしたり、1年間を全力で過ごして参りました。

日本の一般歯科医療は、世界から約30年遅れていると言われています。変化を恐れるのではなく、日本の良い部分をきちんと継承ながらも、良い物は、世界からどんどん取り入れて、さらに良い日本へと変わるときが来ています。

アメリカで世界トップレベルの質の高い医療を目の当たりにした感動は、今でも忘れません。そのような医療を提供できる歯科医院として、どうにか私の世代で、日本の歯科医療を世界に追いつけるよう、これからもスタッフ一同、精一杯努力していきます。

どうぞよろしくお願いいたします。

清水 雄一郎